農村部で秋と言えば収穫の秋。

最近、香南地区では道路工事現場で新しい遺跡 (横井南原遺跡) が発見され、弥生時代から江戸時代にかけての遺構が確認されました。やはりこの辺りでは古代から人が住み、そして稲作が行われていたわけです。

昔の人達にとって、米作りは今では考えられないほど重要な意味を持っていました。

農家にとって米の収穫は、年間を通じて一番重要なイベントです。農業という第一次産業において、年間にたった一度しかない最終工程であり年間売上高がほぼ確定する作業になります。

豊かな収穫を願って神仏に祈り、取り入れの際には、ご加護を感謝してさまざまな事物を奉納する。その一つが獅子舞という民俗芸能になります。それは今年も農産物を収穫できた!という、溢れる喜びを表現するパフォーマンスでもあり、今風に言えば、ダンスミュージックでもあります。

その昔は、香南町の中だけで何十もの部落(今の自治会)ごとの獅子舞があったそうです。現存しているものは多くはありませんが、今でもこの時期になると、香南の夜は囃子の音が響き、獅子舞の時期がやってきた、と感じます。

もし週末に香南町のどこかで鐘の音が聞こえてきて、店先や庭先で獅子舞を見かけたら、どうぞ近寄って見物してみてください。昔から今へと続く伝統と歴史とに触れましょう。

また、11/5(日)のまちづくりフェスティバル2日目には、香南町の獅子組が複数参加して、芝生広場で獅子舞を披露する予定です。お楽しみに!